代表メールアドレスとは?info@以外が推奨される理由と具体例を紹介

会社の「顔」ともいえる代表メールアドレスは、お客様からの問い合わせ窓口として、ビジネスに不可欠な存在です。多くの企業で「info@」や「support@」といったアドレスが利用されています。

しかし、いざ運用するとなると「どんなアドレス名が良いのか」「複数人で管理するにはどうすれば?」といった疑問をお持ちの担当者の方も多いのではないでしょうか。

この記事では、用途別の代表メールアドレス例に加え、チームで管理・運用するための具体的な方法と、それぞれの注意点を解説します。貴社の信頼性を高める窓口作りに、ぜひお役立てください。

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目次
  1. 代表メールアドレスとは?
  2. 代表メールアドレスの設定方法
  3. 代表メールアドレスを利用するメリット
  4. 代表メールアドレスのおすすめ具体例25選
  5. 代表メールアドレスによく利用されるドメイン
  6. 代表メールアドレスをチームで運用する3つの方法
  7. 代表メールアドレスをチームで運用する場合に注意すべきポイント
  8. 代表メールアドレスを効率よく運用するなら「yaritori」
  9. 最適な代表メールアドレスで、顧客からの信頼を高めよう

代表メールアドレスとは?

代表メールアドレスは、会社の公式窓口となるメールアドレスです。基本について詳しく見ていきましょう。

代表メールアドレスの役割

代表メールアドレスとは、特定の個人ではなく、会社や部署といった組織単位で共有・管理するメールアドレスです。担当者が不在の場合でも他のメンバーが対応を引き継げるため、顧客からの問い合わせに遅延なく応対できます。

企業の公式サイトの総合窓口として用いられる「contact@」、採用ページで使用される「recruit@」といったアドレスが代表メールアドレスの例です。

代表メールアドレスは、会社の「顔」として機能し、外部との円滑なコミュニケーションを実現するための重要な窓口となっています。

「info@」以外の利用が推奨される理由

近年、「info@」以外の代表メールアドレスの使用が推奨されています。主な理由は以下の2点です。

・スパムメールに多用されるため受信側で迷惑メールに分類されやすい
・何の窓口か分かりにくく、社内での振り分けに手間がかかる

例えば、お客様からのお問い合わせも、メディアからの取材依頼も、すべて「info@」に届くと、担当部署へ確認・転送する手間が発生し、対応遅延の原因になりかねません。「support@」や「press@」のように窓口を分ける方がスピーディに対応できます。

企業の姿勢を明確に示し、円滑なコミュニケーションを実現するために、「info@」以外の具体的なアドレスが推奨されているのです。

代表メールアドレスとメーリングリストの違い

代表メールアドレスとメーリングリストは混同されがちですが、仕組みと役割は根本的に異なります。

メーリングリストとは、特定のアドレスに届いたメールを、あらかじめ登録されたメンバー全員の個人アドレスに一斉配信する仕組みです。あくまでメールを自動転送する機能であり、受信したメールは各個人のメールボックスに届きます。

一方、代表メールアドレスとは、「 support@ 」のような一つのメールアドレスそのものを指します。メールは個人のボックスではなく、専用のメールボックスに届きます。

両者の大きな違いは、問い合わせメールの管理方法にあります。メーリングリストは、各個人のメールソフトで管理するため、誰が対応したかが不透明になりがちです。対して代表メールアドレスは、一つの受信ボックスを複数人で管理するため、対応状況の可視化や引き継ぎがしやすいというメリットがあります。

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代表メールアドレスの設定方法

代表メールアドレスは、特別なツールがなくても普段利用しているサービスで簡単に作成可能です。主な作成方法は、利用している環境によって異なります。

レンタルサーバー・独自ドメインサービスの場合

レンタルサーバー・独自ドメインサービスの場合の場合、契約中のレンタルサーバーの管理画面や、独自ドメインの管理サービス上で設定を行います。

一般的に、コントロールパネルの「メール設定」や「ユーザー追加」の項目から、「 support@ 」のように希望のメールアドレスを新規作成します。正常に作成されると、代表メールアドレス専用の受信箱がサーバー上に構築されます。

メールソフトで送受信するためには、作成したアカウント情報を各メンバーのPCに設定する必要があります。

Google WorkspaceやMicrosoft 365などのクラウドサービスの場合

Google Workspaceの管理コンソールや、Microsoft 365の管理センターから設定を行います。

これらのサービスでは、通常のユーザー追加ではなく、「グループ(Google Workspace)」や「共有メールボックス(Microsoft 365)」という機能を使って作成するのが一般的です。

希望のアドレスを作成し、アクセス権限を持つメンバーを追加することで、個人のライセンスを消費せずに代表メールアドレスを運用できる場合があります。

代表メールアドレスを利用するメリット

ここでは、代表メールアドレスがチームと会社にもたらす3つの具体的なメリットを詳しく解説します。

担当者の異動・退職に左右されず対応を継続できる

代表メールアドレスは、特定の個人ではなく組織や業務に紐づいているため、担当者の異動や退職があってもメールアドレスの変更は不要です。個人のメールアドレスで運用していると、担当者が変わるたびに顧客や取引先へ新しいアドレスを通知し直す手間が発生し、通知漏れによる連絡の途絶リスクもあります。

しかし、代表メールアドレスであれば、アドレス自体が変わらないため、チーム内で引き継ぎを行うだけで、顧客対応の窓口を変わらず維持でき、業務の継続性を保てます。

メールアドレスで窓口の役割を明確に示せる

代表メールアドレスは、アドレス名を見ただけで「どのような問い合わせ窓口か」を明確に伝えられます。個人名のアドレスでは、顧客は誰に送っているのかは分かっても、その人が何の業務を担当し、どのような対応をしてくれるのかが分かりづらい場合があります。

一方で、「 support@ 」ならサポート窓口、「 sales@ 」なら営業窓口のように、アドレスの用途を具体的に示せるため、顧客は迷わず適切な窓口に連絡でき、企業側もスピーディに担当部署に振り分けられます。

情報が用途別に集約され、整理しやすい

代表メールアドレスを「 info@ 」だけでなく「 press@ 」「 recruit@ 」のように用途別に分けることで、大量に届くメールをアドレスごとに分類して集約できます。これにより、特定の情報が「あの部署のあの代表メールアドレスに集まっているはず」と整理しやすくなり、情報探索の効率が上がるでしょう。

個人のメールボックスでは、公私さまざまなメールが混在し、必要な情報を見つけ出すのに手間取ることがありますが、代表メールアドレス運用であれば、用途に特化した情報の一元管理が可能です。

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代表メールアドレスのおすすめ具体例25選

代表メールアドレスを決めるには、用途に合った分かりやすいアドレス選びが大切です。ここでは、ビジネスのさまざまなシーンで活用できる代表メールアドレスの例を25個、用途別に紹介します。

問い合わせ・サポート用のおすすめ例

お客様からの一般的な質問や、製品・サービス利用後のサポート対応など、顧客との主要な接点となる窓口で使われるメールアドレスです。誰が見ても「問い合わせ先」だと分かるような、シンプルで分かりやすい単語が推奨されます。

メールアドレス例主な用途
contact@総合窓口、一般的なお問い合わせ
support@顧客サポート、技術的な支援
help@ヘルプデスク、操作方法の案内
ask@気軽な質問、Q&A窓口
hello@カジュアルな第一印象を与える総合窓口

営業・提携に関するおすすめ例

新規の取引や協業、パートナーシップに関する問い合わせを受け付けるための窓口です。ビジネスの機会を創出し、企業の成長に直結する重要な役割を担います。目的に応じて窓口を分けることで、スムーズな連携が可能になります。

メールアドレス例主な用途
sales@営業全般、製品・サービスの購入に関する問い合わせ
biz@事業開発(Business Development)
partner@提携、アライアンスに関する窓口
alliance@パートナーシップ、協業
inquiry@法人からの各種問い合わせ全般

採用・求人に関するおすすめ例

新卒・中途採用への応募や、採用に関する質問を受け付ける専用窓口です。企業の将来を担う人材との最初の接点となるため、分かりやすく、信頼感のあるアドレスが求められます。

メールアドレス例主な用途
recruit@採用活動全般
jobs@求人、募集職種に関する問い合わせ
career@キャリア採用(中途採用)
hr@人事部(Human Resources)宛ての連絡
entry@応募受付の専用窓口

広報・メディアに関するおすすめ例

プレスリリースの配信先や、メディアからの取材依頼、掲載に関する問い合わせなど、企業の広報活動に関する窓口です。社外への情報発信を担う重要な役割を持つため、一目で用途が分かるアドレスが適しています。

メールアドレス例主な用途
press@プレスリリース、報道関係者からの連絡
pr@広報活動全般
media@メディア関係者からの問い合わせ
release@プレスリリースの公式配信先
coverage@取材依頼の受付

その他(汎用・部署代表など)のおすすめ例

特定の用途に限定せず、社内の部署代表や拠点、プロジェクト単位など、柔軟に利用できるメールアドレスです。社内外への連絡窓口として、チームやプロジェクトの状況に合わせて作成・運用します。

メールアドレス例主な用途
office@事務所、事業所全般の連絡
admin@管理部門、総務(Administration)
[project-name]@特定のプロジェクト用窓口
[地名]-office@支社、拠点ごとの窓口(例:tokyo-office@)
feedback@顧客からの意見、フィードバックの受付

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代表メールアドレスによく利用されるドメイン

メールアドレスの「@」以降にあたるドメインも、会社の信頼性を左右する重要な要素です。ここでは、ビジネスでよく利用される代表的なドメインの種類と、その特徴を紹介します。

ビジネス利用で一般的なドメイン

企業の公式サイトやビジネスで利用されるドメインには、高い信頼性が求められます。

ドメイン例特徴・主な用途
.co.jp日本国内で登記を行っている法人のみ登録可能
最も信頼性が高いドメインの一つ
.com世界で最も普及しているドメイン
「Commercial」が語源で、用途を問わず利用可能
.jp日本に住所があれば個人・法人を問わず登録可能
日本での活動を示すことができる
.biz「Business」を意味し、ビジネス用途に限定されたドメイン
商用利用を明確に示せる

Webサービス関係でよく使われるドメイン

スタートアップやIT・Webサービス業界では、従来のドメインに加えて、事業内容を端的に表す新しいドメインも人気です。

ドメイン例特徴・主な用途
.net「Network」が語源
インターネットサービスプロバイダーやITインフラ関連企業に人気
.io「Input/Output」を連想させる
IT・テクノロジー業界で人気
.appアプリケーションやソフトウェアサービス向け
用途が明確でユーザーに分かりやすい
.tech「Technology」を意味する
テクノロジー系の企業やサービスであることを直接的に示せる

代表メールアドレスをチームで運用する3つの方法

代表メールアドレスを複数人で管理するには、いくつかの方法が存在します。ここでは代表的な3つの運用方法について解説します。

GmailユーザーならGoogleグループ「共同トレイ」を利用する【無料】

Googleグループの「共同トレイ」は、代表メール(support@など)に届くメールの返信担当者や対応ステータスを設定できる機能です。

「共同トレイ」機能は、メーリングリストなどを作成できるサービス「Googleグループ」の機能の一つとして提供されており、「グループメールの設定」からかんたんに有効にすることができます。

機能は限られますが、追加料金は発生しないため手軽にはじめられます。

Outlookユーザーなら「共有メールボックス」を利用する【無料】

Outlookを使用している場合、「共有メールボックス」である程度の代表メールアドレスの管理・運用が可能です。

特定のメールをワンクリックでタスクとして登録する機能や、作成したタスクをメンバーに共有する機能が搭載されており、それらをうまく活用することで複数人でのメール対応ができます。

また、チームで共有して利用できる予定表の作成も可能です。チーム全員で予定の追加・閲覧が可能で、全社行事や定例会議などのスケジュールを共有することができます。

メール共有システムを導入する

メール共有システムは、代表メールアドレスのチーム運用における課題を解決するために設計された方法です。複数人でのメール対応を前提とした機能が豊富に搭載されているのが特徴です。

誰がどのメールを対応しているのかが一目でわかる「ステータス管理」や「担当者設定」機能により、対応漏れや二重対応といったミスを根本から防止できます。一方で、メーリングリストやExcelやスプレッドシートなどによる管理と比べると、コストがかかる点がデメリットです。

このように、多少のコストをかけてでも代表メールの運用を確実に効率化したいチームにとって、メール共有システムは最適な選択肢と言えるでしょう。

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代表メールアドレスをチームで運用する場合に注意すべきポイント

ここでは、代表メールアドレスを運用する際に注意すべきポイントを3つ解説します。

対応漏れ・返信遅延に注意

代表メールアドレスを運用する際には、「対応漏れ」や「返信遅延」に注意しましょう。原因は、「誰かが対応するだろう」というチーム特有の思い込みや、大量のメールに重要な問い合わせが埋もれてしまうことにあります。

明確なルールがないと、各メンバーは自分以外の誰かが対応してくれるものだと考えてしまいがちです。緊急の問い合わせメールが届いても、誰もが「他の人が見たはず」と思い込み、結果として数時間も放置されてしまう、といった事態は起こり得ます。

このように、個人の責任感が薄れやすいチームでの運用だからこそ、対応漏れや返信遅延は常に意識しなければならない重要なポイントなのです。

顧客の混乱を招く二重対応に注意

代表メールアドレスの運用では、顧客の混乱を招く「二重対応」にも注意が必要です。二重対応は、チーム内で誰がどのメールに対応しているのかという状況を共有できていないために発生します。

各メンバーがスピーディに対応しようとすればするほど、結果として同じ顧客に別々の担当者から連絡してしまうという事態を招きます。顧客からの質問メールに対し、AさんとBさんの双方が回答を送ってしまうと、「どちらが正しい情報なのか」と顧客を混乱させてしまいかねません。

このような二重対応は、企業の信頼を損なうため、チームでの対応状況を可視化する仕組み作りが不可欠です。

引き継ぎが困難になる対応状況の属人化に注意

代表メールアドレスを運用する上では、情報が特定の個人にしか分からない「属人化」にも注意しなければなりません。担当者個人のメールソフト内でやり取りが進んでしまうと、その案件の背景や詳細な経緯がチームの共有財産として残らないからです。

例えば、ある顧客との複雑な交渉を担当していたAさんが急に病気で休んでしまったとします。もしそのやり取りの履歴がチームで共有されていなければ、他の誰も状況を把握できず、顧客への対応が完全に止まってしまう可能性があります。

このように、業務の継続性を脅かす属人化を防ぐためにも、すべての対応履歴をチームで共有し、誰もがアクセスできる状態にしておくことが重要です。

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代表メールアドレスを効率よく運用するなら「yaritori」

社内SNSとしての活用ができるサービスサイトyaritori

メーリングリストやメールソフトの転送・共有機能に課題を感じ、代表メールアドレスを効率よく運用したいとお考えならメール共有システム「yaritori」がおすすめです。

ステータス管理で対応状況を可視化し「対応漏れ」を防止

yaritoriには、チームでの対応漏れを根本から防止するステータス管理機能が搭載されています。全てのメールに「未対応」「対応中」「完了」などのステータスが表示できるため、誰が何を担当しているかが一目でわかるからです。

この機能により、「誰かが対応するだろう」という危険な思い込みがなくなり、各自が責任を持って対応できます。個人の受信箱では難しいチーム全体のタスク状況が可視化されるため、問い合わせを見落とす心配がありません。

担当者設定で役割分担を明確にし「二重対応」を撲滅

yaritoriの担当者設定機能は、役割分担を明確にし、二重対応を撲滅します。メール一通ごとに担当者を設定できるため、「このメールは誰が対応すべきか」が誰の目にも明らかになるからです。

また、メールの返信中は、他の人が操作できないようにロックがかかるため、仕組みで二重対応を防ぎます。これにより、お客様に異なる担当者から連絡してしまうといった混乱を招く事態を未然に防ぎ、常に一貫した対応を提供できます。

すべての対応履歴を確認でき「属人化」を解消

yaritoriは、メールに関する全ての情報を一元管理し、業務の属人化を解消します。過去の顧客とのやり取りはもちろん、社内メンバー間のコメントや申し送り事項も、すべて時系列でメールに紐づけて記録できるからです。

「あの件の詳細は担当者しか知らない」という状況がなくなるため、担当者が不在でも、他のメンバーが過去の経緯をすぐに把握し、スムーズに対応を引き継ぐことができます。

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最適な代表メールアドレスで、顧客からの信頼を高めよう

この記事では、代表メールアドレスの具体例や、複数人での運用方法、そしてその注意点について解説しました。

自社の用途に合った分かりやすい代表メールアドレスを選ぶことで、お客様にとっての窓口が明確になり、企業としての信頼性の向上につながります。また、チームでの運用方法を正しく理解することは、スムーズな顧客対応の第一歩となります。

もし、代表メールアドレスの管理に課題を感じている場合は、「yaritori」の導入をご検討ください。従来の方法では防ぎきれない「対応漏れ」や「二重対応」「業務の属人化」といった、チーム特有の課題解決を支援する機能が豊富に備わっています。

この記事を参考に、自社に最適な代表メールアドレスを選び、適切な運用体制を構築することで、顧客からの信頼を高め、ビジネスの成長につなげていきましょう。

「yaritori」メディア編集部
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メール対応の効率化から始めるAI・DXツール「yaritori(ヤリトリ)」メディア編集部。
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