【12の例文付き】年末年始の挨拶メールの書き方・送り方のマナー

年末年始の挨拶メールは、取引先や社内の人との関係を良好に保ち、自分を印象付けるために有効です。しかし、普段のビジネスメールとは異なる言い回しや時候の挨拶が必要なため、難しいと感じる人も多いでしょう。

本記事では、年末年始の挨拶メールの書き方・送るタイミング・例文集を紹介します。送り先別の例文を用いて、すぐにメールの作成に取り掛かりましょう。

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年末年始の挨拶メールは送ったほうがいい?

年末年始の挨拶メールは取引先との関係強化のためにも送ることをおすすめします。

挨拶メールで過去一年の支援への感謝を伝え、新年への抱負や期待を共有できるためです。さらには取引先とのコンタクト回数を増やし自分の印象を残せるほか、礼儀正しさや気配りを示す良い機会にもなります。

年末年始の挨拶メールの書き方のポイント

メールを作成するうえでの4つのポイントを紹介します。

1,適切なタイミングで送る
2,件名を明確にする
3,感謝の気持ちを表現する
4,文章を簡潔にまとめる

せっかくの挨拶メールが逆効果にならないように、マナーとして覚えておきましょう。

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適切なタイミングで送る

年末年始の挨拶メールは、適切なタイミングで送ることが重要です。一般的には、年末は12月中旬から下旬、年始は1月初旬に送るのが良いとされています。

同時に、相手の業務スケジュールを考慮することも大切です。取引先なら休業の1週間前〜3日前に、社内であれば、相手の最終出社日の午前中に送信するのがベストです。

件名を明確にする

年末年始の挨拶メールでは件名を明確にし、受信者がメールの内容を瞬時に把握できるようにしましょう。「年末年始のご挨拶」や「新年のご挨拶」など、簡潔でわかりやすい件名を設定し、受信者が認識しやすいように工夫しておきます。

受信者が多忙な時期でも一目で重要なメールだと理解できるため、返信率や読まれる確率も高まるでしょう。

感謝の気持ちを表現する

年末年始の挨拶メールで感謝の気持ちを表現することは、関係の強化や良好なビジネス関係の維持につながります。

「昨年は大変お世話になりました」「ご支援いただき、心より感謝申し上げます」といった言葉を使うことで相手に良い印象を与え、新年に向けての前向きな関係構築に寄与します。

具体的なエピソードがあれば、感謝の言葉を交えながら書きましょう。事務的な印象が薄れ、相手から自分への印象も良くなります。

文章を簡潔にまとめる

年末年始の挨拶メールでは、文章を簡潔にまとめることが重要です。受信者が多忙な時期である可能性を考慮し、長文や複雑な表現は避け、要点を明確に伝えましょう。相手は短時間で内容を把握しやすく、ストレスなくメッセージを受け取れます。

具体的には、「昨年は大変お世話になりました。おかげさまで充実した一年を過ごせました。新年もよろしくお願い申し上げます。」のように、感謝と新年の挨拶をシンプルに伝えます。短くても心のこもったメッセージを心掛けることで、良好な関係の構築につながります。

こんな年末年始の挨拶メールはNG

年末年始の挨拶メールを送るうえで、注意すべきポイントがあります。守らないとせっかくの挨拶メールが逆効果になる危険性があるため、しっかり理解しておきましょう。

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一斉送信

年末年始の挨拶メールで一斉送信はNGです。メール冒頭に宛名が明記されていない・個別にカスタマイズされていないメールは、受信者に対する配慮や誠意が欠けていると受け取られがちです。

もしもCCで複数人にメールを送ってしまうと、メール受信者は全ての受信者メールアドレスを閲覧できる状態になります。個人情報保護の観点からも一斉送信は避けておきましょう。

できるだけ個別対応を心掛け、受信者の名前や関係に応じたメッセージを加えることが礼儀であり、信頼構築につながります。

期限をすぎてからの送信

年末の挨拶メールのタイミングを逃した場合は年始にメールすれば良いのですが、年始の挨拶メールまでもが遅くなると相手に無礼と受け取られる可能性があります。

1月中旬以降に挨拶メールを送る際は、一般的な文ではなく「新年のご挨拶が遅れました。今年もよろしくお願いいたします。」のように一言添えておきましょう。

【送り先別】年末年始の挨拶メールの例文集

年末年始の挨拶に使えるメールの例文を、基礎構成をもとに紹介します。

・取引先
・上司
・部下

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取引先

取引先に向けた年末年始の挨拶メールの基本構成は以下の通りです。

年末年始
1,時候の挨拶
2,一年の感謝を伝える言葉
3,年内の最終営業日と休業期間
4,結びの言葉
1,新年の挨拶
2,昨年のお礼
3,新年の抱負
4,お付き合いをお願いする言葉
5,営業開始日
6,結びの言葉

これに伴った例文を1つずつ紹介します。

件名:年末のご挨拶
◯◯株式会社 △△様

いつもお世話になっております。◯◯株式会社の◯◯でございます。

ーポイント①:時候の挨拶ー師走の候、今年も残すところわずかとなりました。

ーポイント②:一年の感謝を伝える言葉ー一年間格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。来年も本年同様のご厚誼を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

ーポイント③:年内の最終営業日と休業期間ー尚、当社の年末年始の営業予定は下記の通りとなっております。
・年内営業:12月◯日(◯)◯◯時まで
・年始営業:1月◯日(◯)◯◯時より
何かとご迷惑をお掛けいたしますが、ご了承のほど、お願い申し上げます。

ーポイント④:結びの言葉ーメールにて恐縮ですが、年末のご挨拶とさせていただきます。どうぞ良いお年をお迎えください。
件名:年始のご挨拶
◯◯株式会社 △△様

ーポイント①:新年の挨拶ー謹んで新年のお慶び申し上げます。◯◯株式会社の◯◯です。

ーポイント②:昨年のお礼ー旧年中は弊社に格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございました。

ーポイント③④:新年の抱負・お付き合いをお願いする言葉ー本年もより一層のサービス向上を目指し精進してまいりますので、変わらぬご愛顧のほどお願い申し上げます。

ーポイント⑤:営業開始日ーなお、新年は1月◯日から通常営業致します。

ーポイント⑥:結びの言葉ーご用命がありましたらいつでもご連絡ください。

上司

上司に向けた年末年始の挨拶メールの基本構成は以下の通りです。

年末年始
1,挨拶
2,一年の感謝を伝える言葉
3,お世話になったエピソード
4,来年に向けた挨拶
1,新年の挨拶
2,昨年の感謝を伝える言葉3,結びの言葉

これに伴った例文を1つずつ紹介します。

件名:年末のご挨拶
(部署名) △△さん(または役職名)
お疲れ様です。◯◯です。

ーポイント①挨拶ー今年も残すところ、あとわずかになりました。

ーポイント②:感謝ー△△さんには、本年も大変お世話になりました。多大なサポートをいただき誠にありがとうございました。

ーポイント③:お世話になったエピソードー特に◯◯のプロジェクトでは、至らない私に多くの助言をいただきましたおかげで、無事に成功させることができました。

ーポイント④:来年に向けた挨拶ー来年もまたご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、精一杯努力いたしますので、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
恐縮ですが、メールにて年末のご挨拶とさせていただきます。どうぞ良いお年をお迎えください。
件名: 新年のご挨拶
(部署名) △△さん(または役職名)

ーポイント①:新年の挨拶ー明けましておめでとうございます。◯◯です。

ーポイント②:昨年の感謝を伝える言葉ー昨年は大変お世話になりました。△△さんにご指導をいただいたおかげで多くのことを学ばせていただきました。

ーポイント③:結びの言葉ー本年もよりいっそう業務に邁進していきます。引き続きご指導ご鞭撻のほど何とぞよろしくお願いいたします。

部下

部下に向けた年末年始の挨拶メールの基本構成は以下の通りです。

取引先や上司と異なり、場合によっては一斉送信するケースもあります。他に比べてフランクな言葉で親近感を演出することも重要です。

年末年始
1,挨拶
2,一年の感謝を伝える言葉
3,お世話になったエピソード
4,来年に向けた挨拶
1,新年の挨拶
2,昨年の感謝を伝える言葉
3,結びの言葉

これに伴った例文を1つずつ紹介します。

件名:年末のご挨拶
△△部(課)の皆様

ーポイント①:挨拶ー今年もあとわずかとなりました。

ーポイント②:一年の感謝を伝える言葉ー無事に一年を過ごせましたのも、ひとえに皆様のサポートやお力添えのおかげです。誠にありがとうございました。

ーポイント③:お世話になったエピソードー特に〇〇の際には、皆様に多大なサポートをいただいたおかげで無事に乗り越えることができました。この場を借りて感謝を申し上げます。

ーポイント④:来年に向けた挨拶ー来年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。それではみなさま、良いお年をお過ごしください。
件名:新年のご挨拶
△△さん

ーポイント①:新年の挨拶ーあけましておめでとうございます。〇〇です。

ーポイント②:昨年の感謝を伝える言葉ー昨年の〇〇のプロジェクトは、△△さんにたくさんサポートしてもらったおかげで成功できました。

ーポイント③:結びの言葉ー今年も忙しい一年になるでしょうが、これからも力を合わせてがんばりましょう。頼りにしています。今年もどうぞよろしくお願いします。

年末年始の挨拶メールの返信例文

年末年始の挨拶メールをもらったら、返信するのがマナーです。特に取引先や上司に返信する際は気を使うものなので、ぜひ例文をご覧ください。

・取引先
・上司
・部下

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取引先

取引先から年末年始の挨拶メールをもらった際に送りたい、返信メールの例文を紹介します。

件名:Re:年末年始休業のお知らせ
◯◯株式会社 △△様

いつもお世話になっております。◯◯株式会社の◯◯でございます。

ご多忙にもかかわらず年末のご挨拶をいただきまして、誠にありがとうございます。こちらこそ、本年はご愛顧賜り厚くお礼申し上げます。来年も△△様とご一緒できることを楽しみにしています。

なお、弊社の年末年始の休業期間は、12月〇日(〇)~1月〇日(〇)です。年明けは1月◯日(◯)午前◯時より営業開始致します。

ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
件名:Re:年末のご挨拶
◯◯株式会社 △△様

いつもお世話になっております。◯◯株式会社の◯◯でございます。

先ほどは年末のご挨拶をいただきまして、誠にありがとうございます。

こちらこそ今年は△△様に大変お世話になりました。来年も変わらずお付き合いくださいますよう宜しくお願い申し上げます。

なお、弊社は12月〇日(〇)をもって年内の営業を終了いたします。年明けは1月◯日(◯)午前◯時より営業いたします。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

本来ならば直接お会いしてご挨拶すべきところ、メールにて失礼いたします。

上司

自分が送るよりも先に、上司から年末年始の挨拶メールが届いた場合の返信例を紹介します。 

件名:Re:年末のご挨拶
△△さん(または役職名)

お疲れさまです。〇〇です。

先ほどは年末のご挨拶をいただき、ありがとうございました。本来であればこちらからご挨拶すべきところを、申し訳ございません。

△△さん(役職名)には、本年も大変お世話になりました。心より感謝申しあげます。とくに(仕事内容)の件では、多大なご支援をいただき、誠にありがとうございました。

来年もより一層業務に邁進する所存ですので、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申しあげます。

△△さん(または役職名)も良いお年をお迎えください。
件名:ご挨拶へのお礼
△△さん(または役職名)

お疲れさまです。〇〇です。年末のご挨拶、ありがとうございます。こちらからご挨拶すべきところを、申し訳ございません。

今年一年、△△さんと共に仕事ができたことを大変嬉しく思います。特に【お世話になった業務やプロジェクト】での経験は、貴重な学びとなりました。

来年もご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。良い年末をお過ごしください。

部下

部下からの年末の挨拶メールに対する返信は、感謝の気持ちを表し、来年への期待を込めると良いでしょう。

件名:Re: 年末のご挨拶
△△さん

お疲れ様です。年末のご挨拶をいただき、ありがとうございます。

今年も残りわずかとなりましたが、一年の尽力に心から感謝しています。あなたの努力と貢献が、チーム全体の成果につながりました。

来年も引き続き一緒に頑張っていきましょう。新しい年があなたにとって素晴らしいものでありますように。良いお年をお迎えください。

どうぞ、年末年始はゆっくりと休んでくださいね。

年始の挨拶メールに対する返信にも感謝の気持ちを込め、新年の抱負を入れましょう。

件名:Re: 年始のご挨拶
△△さん

明けましておめでとうございます。新年のご挨拶をいただき、ありがとうございます。

20××年が始まりましたね。今年も引き続き、お互いにとって充実した一年になるよう、全力で取り組んでいきましょう。あなたの努力と活躍を楽しみにしています。

良いスタートを切って、素晴らしい一年にしましょう。

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まとめ

年末年始の挨拶メールは、感謝の気持ちを伝え、新しい年に向けた希望を共有する絶好の機会です。心温まるメッセージを送ることで、ビジネス関係をさらに深め、良好な関係を築く手助けになります。

今回の記事で紹介したポイントを参考に、相手への感謝の気持ちと、新年に向けた前向きな思いを込めて、丁寧な挨拶を心掛けましょう。

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