ビジネスチャットとは、企業や組織内外でコミュニケーションをとるためのチャット(メッセージング)ツールです。リアルタイムに手軽なコミュニケーションができので、業務効率化や社内コラボレーションの促進を実現することができます。
リモートワークなど場所や時間を選ばない柔軟な働き方に注目が集まるなかで、国内においても普及が進んでいる注目のコミュニケーションツールです。
一方で、多くの企業がメールも使用しているため、ビジネスチャットを導入することで「確認しなくてはいけないメッセージルが増える」「大事なメッセージが埋もれてしまう」などので注意点もあります。
この記事では、ビジネスチャットの主な機能や導入メリット・注意点などをご紹介します。代表的なビジネスチャットも紹介するので、ビジネスチャットの導入でお悩みの方にはおすすめです!
「yaritori(ヤリトリ)」は、中小企業におすすめのビジネスチャットです。メール対応ができる機能も備わっており、メールとチャットを1つの画面で行うことができます。
初期費用・最低契約期間もなく、1ユーザー1,980円から利用することができます。サービス概要や導入事例がわかる資料を無料でお送りするので、お気軽に資料請求してください。
ビジネスチャットとは
ビジネスチャットとは、企業や組織内外でコミュニケーションをとるためのチャット(メッセージング)ツールです。チャット機能に加えて、ファイル共有やタスク管理など、業務を効率化する機能が備わっています。
ビジネスチャットの特徴として、メッセージをすぐに送受信できるリアルタイム性や、時間や場所にとらわれず必要なときに対応できる非同期性があげられます。
そのため、ビジネスチャットの利用で、業務の効率化や社内外のコラボレーションの加速を実現することができます。新型コロナの影響などリモートワークが普及し、国内においても普及が進んでいます。
ビジネスチャットは、国内外のさまざまな企業により提供されています。海外企業が提供する代表的なツールとして、Microsoftの「Teams」やSalesforce グループの「slack」などがあげられます。国内では「Chatwork」や「LINE WORKS」などが有名です。
ビジネスチャットに注目が集まる理由
ビジネスチャットは、新型コロナの影響などでリモートワークが拡大したことで注目されました。対面や口頭でのコミュニケーションが難しくなった結果、場所に捉われず、気軽で効率的なコミュニケーションを実現する仕組みが必要になっためです。
ビジネスチャットは、チャットで気軽なコミュニケーションを行うことができるため、オフィスにいるようなコミュニケーションを実現することができます。また、チャット機能に加え、音声・ビデオ通話も統合されているサービスも多いため、リモート会議を行うことができる点も特徴です。
一方で、当社が実施したビジネスメール調査2025では、ビジネスチャットの普及率は約24.7%という結果がでており、本格的に普及しているとはいえないのが実態です。ビジネスチャットは、今後ますます多様な働き方などが進むことで普及していくことが期待されるサービスといえるでしょう。
ビジネスチャットの主な機能
ビジネスチャットに備わっている機能は、気軽なコミュニケーションを実現するチャット機能と、業務全般を効率化するためのその他機能に分けられます。
気軽なコミュニケーションを実現するチャット機能
ビジネスチャットは、チャットでリアルタイムにメッセージを送受信することができます。
サービスごとにチャットをどのように行うことができるかは異なり、例えばslackではトピックごとに「チャネル」を作成し、チャネル内でチャットを行います。
チャット機能で実現できる基本的な機能は以下の通りです。
グループチャット | チームやグループなど複数人でメッセージングができる機能 |
個別チャット・DM | 個人間(1:1)でメッセージングができる機能 |
絵文字リアクションやメンション | 絵文字を使ったコミュニケーションや、特定人物宛へアテンションをとることができる機能 |
ファイル共有機能 | 文章だけでなくファイルを簡単に共有できる機能 |
検索機能機能 | 過去のメッセージやファイルを簡単に検索できる機能 |
業務を効率化するためのその他機能
ビジネスチャットは、企業や組織内外でのコミュニケーションのために使用するツールです。そのため、チャットによるメッセージの送受信以外にも、業務全般を効率化するために必要な機能が含まれています。
例えば、「yaritori(ヤリトリ)」には、メールの送受信ができる機能がついており、社外の人とは「メール」、社内の人とは「チャット」というようにまとめて管理することができます。
業務を効率化するためのその他機能は以下の通りです。
メールの送受信 | メールの送受信ができる機能 |
音声・ビデオ通話機能 | 音声やビデオ通話ができる機能 |
タスク管理機能 | チャット内でタスクの割り当てや進捗管理ができる機能 |
ツール連携 | プロジェクト管理ツールなどの業務ツールと連携することができる機能 |
その他、ビジネスチャットは会社で使うためのユーザー管理やセキュリティ機能が備わっているのが特徴です。
ビジネスコミュニケーションとしてのチャットの特徴
気軽なコミュニケーションを実現するビジネスチャットですが、多くの人がビジネスで利用しているコミュニケーションツール(電話やメール)と比較したさいにはどのような特徴があるのでしょうか。
リアルタイム性
ビジネスチャットは、メッセージの送信と受信が即時に行われ、双方がすぐに対応できるリアルタイム性の高いコミュニケーションです。即時のフィードバックを得やすく、対面に近いコミュニケーションが可能になります。
オンライン会議や電話の方がリアルタイム性は高いですが、テキストコミュニケーションのメールとは比較すると、リアルタイム性があるといえるでしょう。
非同期性
ビジネスチャットは、参加者が必ずしも同時に対話する必要がなく、相手がメッセージを送信した後に自分のタイミングで応答できる非同期のコミュニケーションです。
電話やビデオ会議は同じ時間にコミュニケーションをとらなくてはいけないため、同期コミュニケーションになります。一方で、同じテキストコミュニケーションのEメールも非同期コミュニケーションです。メールと比べると、ユーザーのログイン状況が表示されたり、同期的なコミュニケーションが求められる傾向にあるといえるでしょう。
クローズ性
ビジネスチャットは、同じサービス同士でないとコミュニケーションがとれない同一プラットフォームへの依存性があります。例えば、chatworkをつかって連絡をしたい場合は、相手先もchatworkを使用していないと連絡がとれません。
一方で、メールは、メールアドレスを知っていれば、相手に連絡をとることができます。連絡をしたい相手がgmailを使っているかoutlookを使っているかは問題になりません。そのため、ビジネスチャットは基本的に社内向けのコミュニケーションツールといえるでしょう。
ビジネスコミュニケーションには、電話やオンライン会議のような「音声コミュニケーション」や、メールやビジネスチャットなどの「テキストコミュニケーション」があります。
ビジネスチャットは、「リアルタイム性」、「非同期性」「クローズ性」に特徴があり、そのバランスがリモートワークなどに優れている点といえそうです。
ビジネスチャットを導入する3つのメリット
ビジネスチャットで具体的にできることや、コミュニケーション手段としての特性を理解いただけたかと思います。
それでは具体的に、ビジネスチャットを導入するメリットにはどのようなことがあるか確認しましょう。
当社が実施したアンケートで、「ビジネスチャットを導入したメリットを教えてください」(ビジネスメール調査2025)という設問で回答の多かったTOP3を紹介します。
①スピーディーなやり取りができる
ビジネスチャットの導入メリットとして、最も多かったのが「スピーディーなやり取りができる」です。実に、ビジネスチャットを導入している75.7%の方がメリットとしてあげています。
ビジネスチャットはリアルタイムで情報共有や意思決定が可能になるため、コミュニケーションをスムーズにできるのが特徴です。さらに、必要な情報がチャット内で簡単に検索できるため、業務に必要な資料やメッセージをすぐに確認できる点も効率化に貢献します。業務全体のスピードが上がるので、組織全体の生産性の向上が見込めます。
②コミュニケーションが気軽になる
次に多かったのが、「コミュニケーションが気軽になる」でした。37.8%の方がビジネスチャットを導入したメリットとして答えています。
ビジネスチャットでは、メールで使用しなくてはいけない形式的な挨拶や署名などが不要となり、気軽なコミュニケーションを行うことができます。絵文字でのリアクション機能や、メンション機能なども備わっており、従来のコミュニケーションツールよりスムーズかつカジュアルなコミュニケーションができるようになるといえるでしょう。
③複数の話題を同時に進行しやすい
3番目に多かったのが、「複数の話題を同時に進行しやすい」でした。33.7%の方がメリットとしてあげています。
ビジネスチャットでは、プロジェクトやトピックごとに専用のチャットルームを作成し、スレッドなどで会話をしていくことが可能です。関係者全員が関連情報を一元的に確認できるため、必要な情報をすぐに見つけることが可能です。
ビジネスチャット利用する際の注意点
さまざまなメリットがあるビジネスチャットですが、利用することのデメリットや注意点もあります。
新たにツールを導入することで確認しなくてはいけないコミュニケーションツールが増加してしまいます。また、ビジネスチャットを導入するメリットであるコミュニケーションの気軽さは、大量のメッセージにもつながります。メッセージの見逃しや他業務に集中しにくくなるといったデメリットにもつながるため注意が必要です。
ここでは、ビジネスチャットを利用するうえでの注意点を確認します。
①コミュニケーションツールが増える
ビジネスチャットできるを導入すると、確認しなくてはいけないコミュニケーションツールが増えるという問題があります。ビジネスで主に使われているコミュニケーションツールとして、メールや電話、FAX、プロジェクト管理ツールなどがあります。
ビジネスチャットが加わることで、ツールの切り替えの手間、重要なメッセージの見逃しなどが発生しやすくなります。ビジネスチャットの普及率は30%に満たず、異なるサービス同士のコミュニケーションはできません。ビジネスチャットで社外の人と連絡を取るためにさまざまなビジネスチャットを導入する必要があるといった問題もあります。
②メッセージの見逃しが発生する
ビジネスチャットの注意点として、重要なメッセージの見逃しがあげられます。コミュニケーションツールが増えることにより、さまざまなツールを確認しなくていけないことに加え、気軽なコミュニケーションはメッセージ数が増えることも意味します。これにより、重要な情報が他の埋もれてしまいます。
ビジネスチャット内での見逃しを防ぐため、スレッド機能・ブックマーク・ピン留め機能を活用して、重要な内容を整理しておく工夫が必要です。また、必要に応じてグループを目的別に分け、情報が流れないように管理することが大切です。情報量が増える中で、適切な情報共有を維持するための工夫が求められます。
③他業務に集中しにくくなる
ビジネスチャットでは、気軽なコミュニケーションが増えやすい傾向にあるため、他業務への集中が削がれることがあります。ビジネスチャットによりメッセージ量の増加や頻繁な通知、業務に関係のない非公式なコミュニケーションが多くなることが考えられるからです。
特に、メンションやチャットルームの新着情報が増えると、すぐに対応しなければならないと感じる方も多いでしょう。通知設定を適切に管理し、必要な時だけ確認するなどの工夫が必要です。
その他にも、ビジネスチャットには、「短文でのメッセージが多いため、細かいニュアンスが伝わりづらい」「業務時間外のコミュニケーションが発生しやすい」などの注意点もあります。メッセージの送信ルールや通知の設定を工夫し、適切なコミュニケーションの時間を確保することが大切です。
ビジネスチャットなら「yaritori(ヤリトリ)」がオススメ
「yaritori(ヤリトリ)」は、中小企業におすすめのビジネスチャットツールです。
グループチャットやダイレクトメール(DM)ができ、絵文字リアクションや@メンションなど最新のビジネスチャット機能が使えます。また、ビジネスチャット機能だけでなく、メール共有・問い合わせ管理やメール一斉配信をワンストップで対応できることが特徴です。
さまざまな社内外のコミュニケーションを効率化することができるので、社員数が少なく業務内容が多岐にわたる中小企業にオススメです。
yaritoriは、初期費用・最低契約期間もなく、1ユーザー1,980円から利用することができます。サービス概要や導入事例がわかる資料を無料でお送りするので、お気軽に資料請求してください。
最新のビジネスチャット機能|グループチャット・DMなど
yaritoriには、複数人でチャットができるグループチャット機能と、1:1のメッセージを送ることができるDM(ダイレクトメール)機能があります。
チャットに対して絵文字で反応することができる絵文字リアクション機能や、特定のメンバー又はグループ宛へのチャットであることを明示する@メンション機能、特定のコメントに返信できる機能など、最新コミュニケーション機能も豊富についています。
社内外のコミュニケーションを効率化|メール共有・問い合わせ管理
yaritoriには、ビジネスチャット以外にもワンストップでさまざまな業務を効率化することができる機能がついています。代表的な機能として、メール共有・問い合わせ管理や、一斉配信機能があります。
メール共有・問い合わせ管理とは、代表メール(support@)に届くメールを複数人で共有・管理し、事故なく・効率的なメール対応を実現できる機能です。メールの対応状況(未対応・対応済み)を可視化し、返信担当者の設定などを行うことができます。
問い合わせメールに関する返信方法の相談や指示出しは、メールごとにチャットができる機能がついています。
社外の方とはメールで連絡をし、社内メンバーとはメールごとのチャット機能でコミュニケーションができるので、社内外のコミュニケーションを効率化することができます。
ビジネスチャットの注意点である「確認しなくてはいけないコミュニケーションツールが増えてしまう」「メッセージの量が増えすぎて見逃しが発生する」といった問題を発生することを防ぐことができます。
外部ビジネスチャットツールとの連携もできる
SlackやChatworkなど外部のビジネスチャットツールとの連携も可能です。自分がメールの担当者に設定された時や、自分宛のメンションがされた時などに外部ビジネスチャットへ通知をだすことが可能です。
特にslackとは高度な連携を実現しており、slackへメールを転送することや、slackからメールの返信・対応済みなどの操作をすることも可能です。
ビジネスチャット「yaritori(ヤリトリ)」で業務を効率化した事例
次に、ビジネスチャット「yaritori(ヤリトリ)」で業務の効率化を実現した事例を2社紹介します。
人材派遣会社 A社
人材派遣では業務の大半が、派遣スタッフ・取引先との調整になります。人材派遣A社では、個人個人がメール対応をしていたため、メール対応状況の管理が課題となっていました。そこで、社外との連絡を代表メールアドレスに集約し、複数人でメール対応をする形にし、「yaritori」で管理する方法に変更することにしました。
「yaritori」を導入したことで、メール対応の「見える化」ができるようになり、メール対応の迅速化に成功しました。また、社内の連絡はグループチャットを活用することで社内のコミュニケーションが活性化、メール返信方法の相談などはメールごとのチャット機能を活用し、社内外のコミュニケーションをスムーズにすることができています。
製造業 B社
製造業では取引先との受発注処理など効率化すべき業務が多く残っています。B社では、「見積り」「納期」「受注」「出荷」などの業務を個人個人が対応をしていたため、業務の効率化が課題となっていました。そこで、社外との連絡を代表メールアドレスに集約し、複数人でメール対応をする形にし、「yaritori」で管理する方法に変更することにしました。
「yaritori」を導入したことで、メール対応の「見える化」ができるようになり、メール対応の迅速化に成功しました。また、社内の連絡はグループチャットを活用することで社内のコミュニケーションが活性化、メール返信方法の相談などはメールごとのチャット機能を活用し、社内外のコミュニケーションをスムーズにすることができています。
まとめ|ビジネスチャットの活用がおすすめ
いかかだったでしょうか?
この記事では、ビジネスチャットの主な機能や導入メリット・注意点などを紹介しました。
ビジネスチャットは、リアルタイムに手軽なコミュニケーションができるので、業務効率化や社内コラボレーションの促進を実現することができます。国内でも普及が進んでいるサービスなので、この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか?
yaritori(ヤリトリ)は、中小企業におすすめのビジネスチャットツールです。ビジネスチャットだけでなくメールの送受信も一元管理できる機能が備わっており、コミュニケーション全般を効率化していくことができます。