Chatwork（チャットワーク）の代替チャットツールおすすめ3選｜比較のポイントも解説

Chatwork（チャットワーク）は、国内で幅広く利用されているビジネスチャットツールで、特に中小企業やスタートアップ企業での導入が進んでいます。

しかし、スレッド機能がないことで、メッセージが他のやり取りに埋もれてしまったり、目的の情報を探すのに時間がかかったりと業務効率の低下につながるリスクがあります。

また、チャットとメールの横断に手間がかかるので、営業やカスタマーサポートのような対外コミュニケーションが多い業務には、一定の使いづらさがあります。

そこでこの記事では、上記の課題を解消できる代替チャットツールについて紹介します。選定ポイントに関しても解説しているので、Chatwork（チャットワーク）の代替ツールを探している方はぜひご覧ください。

Chatwork（チャットワーク）の欠点

Chatwork（チャットワーク）の欠点は大きく分けて3つです。一つずつ解説していくので参考にしてください。

スレッド表示ができない

スレッド機能とは、特定の話題や会話に対して個別に返信を紐づけられる機能です。

Chatwork（チャットワーク）にはスレッド表示機能がないため、特定のプロジェクトやトピックに関するメッセージが他のやり取りに埋もれてしまったり、目的の情報を探し出すのに時間がかかってしまいます。

スレッド機能が搭載されたツールを導入することで、必要な情報をすぐに探し出せたり、対応漏れを未然に防げたりすることが可能です。

チャットとメールの横断に手間がかかる

営業やCS業務では、クライアントとの主なコミュニケーション手段はメールです。そのため、Chatwork（チャットワーク）だと、チャットでのやり取りとメールでのやり取りを別々に管理する必要があり、情報の共有漏れや各ツールの行き来により対応の遅れなどのリスクがあります。

営業やCS業務は、クライアントとの情報共有を迅速かつ正確に行う必要があるため、メールとチャットが統合できるツールが適しています。

料金と仕様が見直された

2023年7月3日に料金改定があり、最大で約500円の値上げが発表されました。改定後の料金表は以下の情報に記載したとおりです。

参照：2023/04/18_ビジネス/エンタープライズプランの利用料金改定のお知らせ| Chatwork

利用料金の改定に加えて、2024年7月の無料プランの仕様変更により、改定前は無制限だった組織外のコンタクト（外部ユーザー）が1ユーザーあたり20人までの制限付きに変更されています。

外部とのコミュニケーションが取りづらくなり、使いづらいと感じるユーザーも少なくはないでしょう。

Chatwork（チャットワーク）の代替ツールを探す時のポイント

代替ツールを探す時のポイントを徹底解説するので参考にしてください。

現在の課題が解消できるか

まずは、現在抱えている課題を明確に把握することが重要です。

例えば、ストレージ容量の不足、メールとの連携機能の不足、チャット内の情報が錯綜してしまうなど、現在抱えている課題を明確にしたうえで、代替ツールがこれらの解消できるのか検討が必要です。

多くのツールには無料体験期間が設けられているため、実際に使用してみて問題が解消されるかを検証しましょう。

規模・業種・部署はあっているか

ツールによって、最適な規模や業種や部署は異なります。例えば、100人規模でビジネスチャットを利用する場合、スレッド機能がないツールを導入すると、チャット内の会話が煩雑になり、目的の情報を探し出すのに時間がかかってしまいます。

営業やCS業務では、クライアントとの連絡が主にメールで行われるため、Chatwork（チャットワーク）とメーラーを行き来することで業務効率が低下し、対応漏れのリスクも高まります。

このように、規模・業種・部署によって必要な機能が異なるため、課題を明白にしたうえで、無料期間中に課題がクリアになるかしっかり検討が必要です。

Chatwork（チャットワーク）の代替ツールおすすめ3選

ここでは、厳選した3つの無料ビジネスチャットツールを紹介します。

yaritori(ヤリトリ)

「yaritori」は、営業やCS業務に特化したビジネスチャットツールです。特に、クライアントとのメール対応を効率化する機能が強みです。一般的なチャットやDM機能に加え、メールごとにチャットを紐付けられるため、Chatwork（チャットワーク）やメーラーを行き来する手間を省き、業務効率の向上を図れます。

さらに、複数のメールアドレスやステータス管理が可能なメール共有システムを備えており、チーム全体での情報共有や対応漏れの防止に役立ちます。これにより、クライアントとのスムーズなコミュニケーションが可能となります。

使いやすさ

GmailやOutlookに似た画面デザインで、シンプルで直感的なインターフェースのツールです。初めての方でも直感的に利用しやすいのが特徴です。

料金

有料版：月額1,980円～/ユーザー
＊7日間の無料トライアル期間あり

適切な規模・業種

EC業界や製造、人材業界など、顧客対応や営業活動を必要とする業種で、なおかつ営業やCS業務など顧客とのメールのやり取りが多い部署であれば、yaritoriのメールとチャットの一元管理機能が大いに役立ちます。

Slack（スラック）

Slackは、企業内外での効率的なコミュニケーションをサポートするビジネスチャットツールです。

スレッド機能を使って会話を整理し、関連する返信を一つの流れとしてまとめられるため、複数の話題が混在する状況でも情報を把握しやすくなっています。外部ツールとの連携機能も充実しており、他のアプリケーションのデータや通知をSlack内で共有できるため、作業効率を大幅に向上させることが可能です。

使いやすさ

スレッドやチャンネル機能の活用により、特定のプロジェクトや部署ごとに話題を整理することが可能です。

ただし、ユーザーからは「高度な機能が多く、初めて使う人にとっては慣れるまで時間がかかる」という意見もあります。また、チャンネルが乱立すると管理が煩雑になるため、適切な運用ルールが必要です。

有料版との違い

無料版は、メッセージの閲覧が直近90日分に制限されます。そのため、長期間にわたるプロジェクトの進行や過去のやり取りを頻繁に確認する必要がある場合には、無料版では不十分です。

有料版は閲覧制限の解除に加え、ファイル保存容量の増加や検索機能が強化されます。また、最大50人まで参加可能な音声・ビデオ通話（ハドルミーティング機能）も利用でき、Slack AIなどの高度な機能を追加料金で利用できます。

料金

• フリー：無料
• プロプラン：月額1,050円/ユーザー
• ビジネスプラス：月額1,800円/ユーザー
• Enterprise Grid：要問い合わせ

適切な規模・業種

複数のプロジェクトを同時進行で進める企業に向いています。また、外部ツールとの連携が多い業種（マーケティング、エンジニアリングなど）や、リモートワークやハイブリッドワークが進んでいる企業に最適です。

LINE WORKS（ラインワークス）

LINE WORKSは、メッセージアプリ「LINE」と似たインターフェースの、ビジネスチャットツールです。LINEと連携できるため、社内外のコミュニケーションを円滑に行えます。

操作性に優れているのも魅力です。

使いやすさ

LINEユーザーであれば誰でも直感的に操作可能です。

メンバー間のトーク機能に加え、掲示板機能や、カレンダー機能、アンケート機能などのビジネスに役立つ機能も搭載しています。ただし、スレッド機能がないためトークの管理が難しいという声もあります。

有料版との違い

無料版では、利用可能なユーザー数が30名に制限され、ストレージ容量も5GBが上限となっています。

一方、有料版はセキュリティ機能の搭載に加え、ユーザー数無制限、ストレージ容量1TB〜100TB（プランによって異なる）と、ビジネスシーンにおいて便利な機能が強化されています。

料金

• フリー：無料
• スタンダード：月額540円/ユーザー
• アドバンスト：月額960円/ユーザー

適切な規模・業種

中小企業や店舗運営など、日常的に社外の顧客や取引先とコミュニケーションを取る必要がある業種に適しています。ITに詳しくないスタッフでも簡単に操作できるため、どの業種でも利用できます。

まとめ

Chatwork（チャットワーク）は、タスク管理、ファイル共有に優れた機能を備えており、中小企業やスタートアップ企業での導入が進んでいます。

しかし、スレッド機能がないため、チャット内の情報が分散しやすく、大規模なプロジェクト管理には適していません。また、対外的なやり取りが多い営業やCS業務では、チャットとメールの行き来で無駄な時間を消費し、業務全体の作業スピード低下の恐れがあります。

一方、「yaritori」は営業やCSに最適なビジネスチャットツールです。メールごとに紐付けしてチャット機能が利用できるためチャットとメールの行き来が不要となり、格段に業務の効率化を図れます。

また、ステータス管理機能により、顧客対応の進行状況を一元管理し、担当者の確認ができるため重複対応や漏れを防ぐことも可能です。

yaritoriは7日間の無料トライアル期間を設けており、月額1,980円からご利用いただけます。Chatwork（チャットワーク）の代替ツールを探している方や、乗り換えを検討中の方は、ぜひ一度yaritoriの資料をご確認ください。