クラウドメールサービスとは、インターネット上のサーバーを利用して、電子メールの送受信や保存を行うサービスです。
本記事では、クラウドメールサービスの種類・それぞれのメリット、おすすめのサービスを8つ紹介します。サービスごとに特徴や機能が異なるため、利用目的に適したサービスを選定することが日々の業務の効率化につながります。
ぜひこの記事をサービスの比較検討にお役立てください。
「yaritori」は、対外的な顧客対応を担う営業・CSに特化したクラウドメールサービスです。「複数メールの対応状況をチームで一元管理」「Slack・Chatwork連携」などで社内外のコミュニケーションをシームレスにし、迅速な顧客対応を実現することができます。
業界・規模問わず180社を超える企業にご利用いただいています。サービス概要・導入事例がわかる資料をお送りしますのでお気軽にダウンロードしてください。
クラウドメールサービスとは
クラウドメールサービスとは、Webブラウザやアプリからインターネット上のサーバーを介し、電子メールの閲覧や送受信、保存を行うサービスです。
インターネットに接続できる環境であれば、外出先や自宅からでもメールの閲覧や送受信ができるため、リモートワークやテレワークを行ううえで必須のサービスです。
◆クラウドメールサービスの例
・Gmail
・Yahoo!メール
オンプレミス型との違い(クラウドではないメールサービスとは)
ローカル環境にインストールして使用するメールソフトウェアや、企業内に専用で構築されたメールシステムは「オンプレミス型」と言われます。セキュリティや情報管理などを考慮して構築されることが多く、自社で独自開発したメールシステムを利用する企業もあります。
◆オンプレミス型メールソフトの例
・Thunderbird
クラウドメールサービスを使うメリット
オンプレミス型ではなく、クラウドメールを利用するメリットはどういったものでしょうか。クラウドメールサービスの主なメリットは、以下の通りです。
【コスト面】
運営元が、サーバーの購入やメールソフトの管理・アップデートなどを行なうため、初期費用を抑えられます。必要に応じて利用アカウントや容量を増減できるため、コストのムダがない点も特徴です。
【利便性】
インターネットに接続できる環境であれば、場所を選ばずアクセスできるため、自宅や外出先でも利用できます。また端末も選ばないため、出張先でパソコンの調子が悪くなっても、別のパソコンやスマホからチェックできるなど、利便性に優れています。
【セキュリティ】
クラウドメールには、あらかじめセキュリティ機能が搭載されており、無料サービスであっても、迷惑メール対策や暗号化などの基本的な対策は施されています。有料サービスであれば、誤送信防止やウイルス対策などの機能も見受けられます。
【災害などにも強い】
メールデータはクラウドで管理しているため、災害などで自社の端末が壊れても、データはそのまま残ります。オフィスが倒壊し、会社の端末が使えない状態になっても、IDとPWさえわかっていれば自宅などからメール業務を行なえるでしょう。
クラウドメールサービスの機能
クラウドメールサービスの主要機能は、以下の通りです。
■送受信:
インターネットに接続されたデバイスから、電子メールの送信や受信ができます。
■保存:
メールサーバー上にメールを保存すれば、複数のデバイスから同じメールにアクセスできます。
■フォルダ・ラベルの管理:
メールをフォルダ分けしたり、ラベルを作成すれば、メールを整理できます。
■スパム・フィルタリング:
迷惑メールなどを検知し、スパムフォルダに移動させたりフィルタリングをします。
■その他:
カレンダー機能との連携や、画像などを保存できるストレージ機能を有するサービスも存在します。
クラウドメールサービスの種類
クラウドメールサービスには、用途などによって以下のようなタイプが存在します。
無料のクラウドメールサービス(一般向け)
GmailやYahoo!メールなど、誰でも無料で使えるクラウドメールサービスであり、気軽に使えるメリットがあります。無料とはいえ、メールの基本的な送受信は問題なくできるため、個人や小規模なグループでの活用も可能です。
無料のwebメールのメリットや選び方を詳しく知りたい方は以下の記事をご参考下さい。
無料Webメール比較3選!有料版との違いやメリット・選び方を解説
有料のクラウドメールサービス(ビジネス向け)
有料のクラウドメールサービスは、無料にはない便利な機能を搭載していたり、セキュリティが強固な傾向にあります。そのため、ビジネスシーンに適します。
例として『yaritori』では、複数アカウントのメールを一元管理機能で対応漏れの防止ができたり、メールごとのチャット機能でシームレスに情報共有ができたりします。
企業向けの有料クラウドメールサービスから、自社に合う機能を保持するサービスを選べば、業務効率化も期待できるでしょう。
有料のwebメールのメリットや選び方を詳しく知りたい方は以下の記事をご参考下さい。
有料Webメール比較3選|メリット・選び方や無料版との違いを解説
オンプレミス型のクラウドメールサービス
自社サーバー内に「メール用のサーバー」を構築し、クラウド上でアクセスできる【オンプレミス型のクラウドメール】も存在します。
例:Exchange Onlien、Zimbra Collaboration
自社サーバー内に構築するため、データ管理などをコントロールできます。その反面、高度な技術も要することから、システムに精通した担当者が存在する必要もあるでしょう。
クラウドメールサービスを選ぶ際のポイント
自社に合ったクラウドメールを選ぶ時には、以下のポイントに注意することが大切です。
利用人数やデータ容量
クラウドメールを選ぶ際には、自社の業務状況に適するかをチェックすることが大切です。たとえば、大容量のデータをやりとりする場合には、メールボックスの保存容量が大きく、追加で用意に容量を増やせるサービスが良いでしょう。
また、営業部やカスタマーサポートのように、複数名でのメール対応が必要な場合には、複数アカウント管理機能を搭載するサービスが適します。
サポートの対応の品質
メールサービスを運用していくうえで、不明点や問題が発生することもあるでしょう。不明点や問題が解決できなければ、その間において、業務が滞る可能性があります。
トラブルや疑問の発生時に「迅速に対応してくれるサポート体制」があれば、業務への影響も最小限にとどめられます。
適切な料金プラン
クラウドメールサービスでは、多くの場合メールボックスの容量やアカウント数に応じて料金が決まります。そのため、自社で必要なデータ容量やアカウント数を精査したうえで、無駄のない料金プランを設定するサービスを選ぶとよいでしょう。
バックアップ機能の有無
日々の業務を行うなかで、操作ミスなどによって、データが消失する可能性があります。消失したデータが取引において重要なデータであれば、復元が必要になります。こうした際に、定期的なバックアップを残すサービスであれば、容易に復元できるでしょう。
有料のクラウドメールであれば、基本的にバックアップなどの復元サービスがついています。無料サービスを選ぶ場合には、復元機能の有無を確認することが大切です。
おすすめのメールクラウドサービス比較8選
yaritori|Onebox株式会社
「yaritori(ヤリトリ)」は個人のアドレスに加えて、複数のアドレスを社内メンバー複数人で管理することができるクラウドメールサービスです。社外からの問い合わせ対応など部署単位で多くのメール対応をしている企業に最適なサービスとなっています。直感的に操作できるUIを採用し、サクサク動く操作性も特徴です。
機能
・複数のアドレスを一元管理(個人利用・複数名利用の使い分けも可)
・未対応・対応済みを可視化(対応モレを防止)
・ロック機能(二重対応を防止)
・メールごとのチャット機能
・AI機能(メール文を自動作成、日本語から英語への変換など)
料金
・初期費用:0円
・月額料金:1,980円~/人
7日間の無料お試しも可能なので、現場の使用感を確認してから導入できます。サポート体制も万全なため、安心して利用できるでしょう。
Gmail|Google
「Gmail」はGoogleが提供するクラウドメールサービスです。プライベートはもちろんのこと、ビジネスメールとしても活用されており、全世界におけるメールユーザーの28%が利用しています。
機能
・検索機能
・自動振り分け
・フィルタリング
料金
Gmail自体は無料ですが、Google提供の各種ツールをビジネス使用できる「Google Workspace」に登録する場合は、利用料金がかかります。料金は以下の通りです。
・初期費用:すべてのプランで0円
・月額費用:プランによって異なる
★Business Starter…月額換算680円/1人あたり30GB
★Business Standard…月額換算1,360円/1人あたり2TB
★Business Plus…月額換算2,040円/1人あたり5TB
★Enterprise…料金は要問合せ/1人あたり5TBだが追加申請も可能
Exchange Online|Microsoft
「Exchange Online」はMicrosoftが提供する、有料のクラウドメールサービスです。Exchange OnlineもOutlookもMicrosoft社が提供するため、両者の違いがわからない人も見受けられます。Outlookにメールサーバーもセットになったものが、Exchange Onlineです。
機能
・フィルタリング
・PINロック
・独自ドメインの設定
料金
プランによって料金が異なります。
・初期費用は両プランともに0円
・月額費用
★プラン1(メールボックスの容量50GB)…430円(税抜)/人
★プラン2(メールボックスの容量100GB)…870円(税抜)/人
Yahoo!メール|Yahoo!
Yahoo!メールは、LINEヤフー株式会社が運営する無料のクラウドメールサービスです。国内のユーザーは、2,400万人におよびます。
機能
・自動振り分け
・フォルダわけ
・メールの検索
料金
基本的に無料なものの、以下の機能を希望する場合には別途料金が発生します。
・マイネームアドレス(任意の文字列+.nameドメイン)…月額300円(税抜)
・セキュリティパック(広告非表示や迷惑メール対策の強化など)…月額304円(税抜)
Active! mail|株式会社クオリティア
「Active! mail」は株式会社クオリティアが提供する、ビジネスクラウドメールの先駆的なサービスです。運用負荷や導入コストの圧倒的な低さに強みを持ち、企業や大学のように大規模な組織で広く導入されており、アカウント数は累計1,300万を超えます。
機能
・転送/一括転送
・フラグ機能
・日本語、英語、中国語、韓国語に標準対応
料金
費用は導入対象のユーザー数によって異なります。
・100人まで…30万円(税抜)/年
・101人~500人…118万8千円(税抜)/年
・501人~1,000人…142万8千円(税抜)/年
・1,001人~3,000人…202万8千円(税抜)/年
※教育機関向けには、割引が適用されるプランあり
@Securemail Plus Webmail|株式会社ケイティケイソリューションズ
「@Securemail Plus Webmail」は株式会社ケイティケイソリューションズが提供する、有料のクラウドメールサービスです。セキュリティ機能に力を入れており、フィルタリング・スパムメール・ウイルス除去などが搭載されています。
機能
・誤送信防止
・アーカイブ
・迷惑メール隔離
料金
導入は10アカウント単位で申し込めます。
また、選ぶセキュリティによって、料金が変化する点も特徴です。
※プランは全部で7つあり(詳細は別途確認)
【Base】(メールボックスやドメイン管理などの基本サービス)
・初期費用…5万円
・月額料金…2,800円(税抜)★10アカウント~
【Anti-Spam】(迷惑メールを隔離するサービス)
・初期費用…1万円
・月額費用…2,000円(税抜)★10アカウント~
Zimbra Collaboration|Zimbra
「Zimbra Collaboration」はZimbraが提供する、有料のクラウドメールサービスです。140カ国以上1億人超えのユーザーが利用しています。Zimbraはオンプレミスで導入することも可能ですが、クラウドで活用されることを前提に開発されたサービスです。
機能
・メール検索
・フィルタ
・アドレス帳
料金
※要問合せ
無料トライアルを申し込むと、60日間において50ユーザーで利用可能
CYBERMAILΣ|サイバーソリューションズ株式会社
「CYBERMAILΣ」はサイバーソリューションズ株式会社が提供する、有料のクラウドメールサービスです。標的型対策や個人情報漏洩対策、外出先での利用制限といった高セキュリティを実現します。
機能
・メール検索
・チャット機能
・複数アカウント管理
料金
導入は50アカウントから可能であり、プランによって料金が異なります。
・初期費用は両プランともに0円
・月額費用
★10GBプラン…250円(税抜)/人
★50GBプラン…500円(税抜)/人
まとめ|ニーズに合ったクラウドメールサービスを選ぼう!
クラウドメールサービスは、自社のニーズに合った内容を選ぶことが大切です。利用目的に適したサービスを選ぶことで、自社の課題解決や業務効率化につながるでしょう。
また、ビジネスで活用する場合には、機能面やサポートが充実し、セキュリティ機能も整ったサービスがオススメです。特に複数名でメール対応を行なう企業は、複数メールアカウント機能が搭載されたサービスを選ぶとよいでしょう。
メール共有サービス「yaritori」は、個人利用はもちろんのこと、複数名でメール対応ができるメールアカウント一元管理機能を利用できます。各自の対応状況がわかるため、対応モレや二重対応を防止します。1ユーザー1,980円~ 利用可能であり、必要なアカウントのみを契約できることから、コスト面でも優れています。
7日間無料でお試しできるため、yaritoriが気になる場合には、ぜひお試しください。
※本サイトに掲載されている情報は、Onebox株式会社(以下「当社」といいます)または協力会社が独自に調査したものであり、当社はその内容の正確性や完全性を保証するものではありません。
記事の執筆者:メール共有システム「yaritori」メディア編集部 営業・CSなど対外的なメール対応が多い方向けにメール対応を効率化するポイントなどの情報を発信します。複数人でのメール対応や、社内メンバーとのコミュニケーションのお悩み解決をします。 |