メール共有・管理システムは、「info@」や「support@」といった代表アドレスを複数人で共有・管理できるシステムです。
メールの対応状況(未対応・対応済み)や担当者を可視化することで、対応漏れ・二重対応などの事故を防止し、効率的な対応を実現することができます。営業やカスタマーサポートなどさまざまな部署で利用され、問い合わせ対応などに活用できます。
この記事では、メール共有システムの機能や価格など具体的に検討すべき比較ポイントをわかりやすく解説します。個別サービスについても特徴や違いがわかる形で紹介するので、自社に適したメール共有システムを見つけることに役立ちます。
メール共有システムの導入でお悩みの方はぜひ最後までご覧ください!
「yaritori」は、1ユーザー1,980円から利用でき、「使いやすさ」で選ばれているメール共有システムです。初期費用・最低契約期間もなく、7日間の無料トライアルをすぐにお試しいただけます。
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メール共有・管理システムとは
メール共有システムは、「info@」や「support@」といった代表アドレスを複数人で共有・管理できるシステムです。
メールの対応状況(未対応・対応済み)や担当者を可視化することで、二重対応や対応漏れなどの事故を防止し、効率的な対応を実現することができます。
また、社内メンバー向けにコメントをつける機能や、テンプレート機能なども充実しており、複数のメールアドレスを一元管理できるため、社内外のコミュニケーションを効率化することができます。
メール共有・管理システムの必要性・メリット
メール共有システムは、一日20件を超えるメール対応が発生しており、一人での対応では限界がある(複数人で対応をしている)場合におすすめのサービスです。
GmailやOutlookで、CCにメーリングリストを追加し社内メンバーに情報共有する運用をしていたり、代表アドレスのID・PWを共有する運用では、大量のメールを管理するには限界があります。こうした運用では、メールの返信漏れや二重対応、担当者による対応の質の違い、過去の対応履歴がわからないなどが発生してしまいます。
メール共有システムを使うことで、メールの対応状況が可視化され、事故なく効率的な対応が実現できるようになるのです。代表アドレスを使った業務を前提とするため、サポートや営業事務など、属人性を排しスピードが重要な業務での活用に適しています。
メール共有・管理システムの主な機能
ここでは、メール共有システムに備わっている機能を「①複数人でメールを共有管理するための機能」「②メールの送受信を効率化する機能」「③お客さま情報を管理するための機能」に分けて紹介します。
① 複数人でメールを共有・管理するための機能
- ステータス管理:「未対応」「対応済み」などの対応状況を可視化する機能
- コメント機能:メールごとに対応方針の相談など社内向けのコメントができる機能
- 返信担当者の設定:メールの返信担当者を設定できる機能
- 返信文の共有:メール文を他のメンバーに共有することができる機能
- 二重対応防止:他の人がメールを返信しているとロックがかかり、二重に対応することを防ぐ機能
②メールの送受信を効率化する機能
- ラベリング:メールごとにラベルを振り分けることができる機能
- テンプレート:定型文(テンプレート)を保存・共有できる機能
- フィルター:メールごとを特定の条件に基づき振り分けることができる機能
- 複数アドレスの管理:複数の代表アドレスをまとめて一元管理できる機能
③お客様情報を管理する機能
- 顧客管理機能:お客様のメールアドレス・電話番号・会社名などの情報を管理できる機能
- 対応履歴表示:顧客ごとに過去だれがどのような対応をしたかの履歴を確認できる機能
これらは、メールを複数人で共有・管理し、メール対応するために必要な基本機能といえるでしょう。サービスを選定するさいには、自社の業務課題を解決し、費用対効果を最大化するために必要な要素は何か?を検討することが重要です。
次の章からはメール共有システムを比較するさいのポイントについて、「機能」からみていきます。
メール共有・管理システムの比較ポイント① 機能
メール送受信に関する特徴的な機能
メール送受信で活用できる機能として、メール送信後数秒以内なら送信をキャンセルできる誤送信防止機能や、相手方の開封履歴を確認できる機能などがあります。
また、複数人でメールを共有管理するうえで、担当者間でのダブルチェックや上長などへのメール承認機能があると便利です。その他、ファイル添付時に自動で暗号化される機能など、セキュリティ面で活用できる機能が充実しているサービスもあります。
自動化・ワークフロー
返信担当者の設定や、メールの振り分けなどを自動化できる機能があると、重要なメールに気づきやすくなり業務を効率化することができます。「zendesk」にはスキルに応じて担当者を設定するスキルベースルーティングなどがあります。
最近ではAIを活用した機能にも注目です。「yaritori」には、最新AIを活用した自動返信機能などが備わっています。その他、窓口対応時間外に来た問い合わせに対し自動で定型文を返信する機能やテンプレートの提案機能などもあります。
対応チャネル
お客さま対応は、代表アドレスのみでなく個人のアドレスで行うこともあります。「yaritori」では、複数人で共有・管理する代表メールに加えて、個人メールも一元管理することが可能です。gmailやoutlookなどの既存のメールシステムを開く必要がなくなり、すべてのメールをまとめることができます。
また、お客さまからの問い合わせが、メールだけでなく、電話、チャット、LINEなどのSNSからも来る場合は、それらのチャネルに対応したサービスを選ぶと業務がより効率化されます。
外部システムとの連携
社内コミュニケーションがビジネスチャット中心となっている場合は、SlackやChatworkなどのビジネスチャットと連携する機能があるかは必須でしょう。問い合わせや担当者の設定などを通知することができ、重要なお知らせにすぐ気づくことができます。
その他、Salesforceなどの顧客管理システムとの連携や、EC・通販サイトを運営している場合は、受注管理システムとの連携有無を確認します。お問い合わせをしたお客様情報などを表示することができるようになります。
メール共有・管理システムの比較ポイント② 価格
メール共有システムを導入するにあたってのコストは、初期費用・月額料金・オプション料金があります。自社のご予算と照らし合わせ、十分な費用対効果がでるかを検討します。
初期費用(最低契約期間)
初期費用は大きく2つに分かれています。①初期費用・最低契約期間がなくすぐに利用を始められるサービスと、②初期費用と最低契約期間が設定されているサービスです。特に、メール共有システムを使ったことのない方には手軽に始められる①のタイプがオススメです。
国内サービスでは「yaritori」や「メールワイズ」は初期費用や最低契約期間がないサービスです。「メールディーラー」は初期費用が5-10万円かかるうえに、最低契約期間が3-6ヶ月と設定されているため導入前に慎重な検討が必要です。
月額基本料金
月額料金は、①ユーザー課金か②定額プラン(10名までは3万円など)の2つとなっています。何個のメールアカウントを何名で共有するかがプランの分岐点になることが多く、また上位プランの方が多くの機能が使えるようになっていることが一般的です。
オプション料金
10GBごとの保存容量や、IPアドレス制限などのセキュリティ機能、外部サービスとの追加連携などがオプションで用意されているサービスが多いです。基本料金にオプション料金を加えた月額料金が毎月の支出になります。
「yaritori」は、1ユーザー1,980円から利用でき、「使いやすさ」で選ばれているメール共有システムです。最低契約期間や初期費用もなく、低リスクでご利用いただけるサービスです。
サービス概要・導入事例などがわかる資料をお送りしますので、お気軽に資料請求してみてください。
メール共有・管理システムの比較ポイント③ 使いやすさ
メール共有システムは、派遣社員やアルバイトの方などITリテラシーの異なるさまざまな立場の人が日常的に使うサービスです。「使いやすさ」は導入効果に直結するため重要です。
「使いやすさ」を評価するさいには、サービスの提供開始日をみることもポイントです。例えば、コメント機能が「LINEのようなチャット」か「昔の掲示板のようなスレッド」かは最新技術を使用しているかで変わってきます。
画面デザイン
直感的に迷わず使えそうか、毎日利用するうえでストレスを感じないか確認しましょう。メール共有システムには、ステータス管理や担当者の設定など、通常のメールサービスにはない機能があります。
操作性
メールを受信してから返信するまでの操作性も重要です。メール返信までの画面遷移やチャットの使用感、サクサク動くかを確認しましょう。添付ファイルが多くある場合は、添付ファイルをワンクリックで確認できるかやダウンロードのしやすさ、メール添付の動作なども重要です。
導入のしやすさ
メール共有システムは、メール送受信の設定とメンバーの招待ができれば利用を開始することができます。メールの受信はメールサーバーからの転送で設定し、送信はサービス独自の送信サーバーから行うことが一般的です。「yaritori」や「zendesk」など最新サービスでは、GoogleやOutlookの認証機能があるため、ワンクリックで現在お使いのメールサービスと完全同期することができるのでオススメです。
その他、テンプレートやルールなどの詳細設定、メンバーの学習コスト、導入時のサポート支援など、サービスを利用開始できるまでの全てのプロセスで評価することが重要です。
契約をするさいには、サービスデモだけでなく、トライアルで実際お試しすることがオススメです。サポート体制やセキュリティなども重要な評価ポイントです。
それでは、国内で提供されている代表的なメール共有システムを目的別に紹介していきます。
シンプルで使いやすいメール共有・管理システムなら「yaritori」
yaritori (ヤリトリ) |Onebox株式会社
「yaritori(ヤリトリ)」は、Onebox株式会社が提供するメール共有システムです。2020年からサービスの提供を開始し、200社超の企業が利用しています。
「個人メールの一元管理」「メールの開封履歴」などメール送受信を効率化する機能や、最新AIを活用した「メールの自動生成機能」などが特徴で、「Slack・Chatwork連携」「Salesforce連携」などの連携機能も充実しています。
画面デザイン・操作性・導入のしやすさによる「使いやすさ」で評価されており、シンプルで使いやすくコスパの良いメール共有システムなら「yaritori」がオススメです。初期費用・最低契約期間もなく、月額1,980円(1ユーザー)ですぐに利用を開始することができます。
機能
・メールの対応状況の可視化(未対応・対応済などのステータス管理)
・メールの担当者割り振り機能
・複数アドレスの一元管理(個人アドレスと代表アドレスの管理が可能)
・メールごとの社内向けのチャット機能(開封確認やメンションなども可能)
・外部サービス連携(Slack・Chatwork連携・Salesforce連携など)
・文章生成やクレーム検出できるAI機能「yaritori AI」 など
価格
・初期費用:無料
・最低契約期間:なし
・月額利用料:1ユーザー1,980円〜
・お試し期間:7日間無料トライアル
使いやすさ
画面デザイン・操作性・導入のしやすさでユーザーに高く評価されています。パッとみたときに何をすべきかわかり、導入も簡単1分程度でできるので安心してご利用いただけます。
画面デザイン
yaritoriは、使い慣れたGmailやOutlookのようなデザインです。サイドバーに、個人メールを含む複数のメールアドレスが表示され、アドレスの切り替えに画面の遷移がありません。
メールの対応ステータスはメールの詳細画面に表示され、メール本文もひとつの画面で表示されます。加えて 「担当者」や「コメント」も表示されているので、直感的に何をすべきかがわかる仕様になっています。
Gmail/Outlookをお使いの方なら、メールの送受信をワンクリックで同期することができるので、サービスの導入もスムーズです。7日間の無料トライアルができるのでお気軽にお試しください。
多機能・大規模事業者向けのメール共有・管理システム2選
メールディーラー(Mail Dealer)| 株式会社ラクス
メールディーラーは、中小企業向けクラウドサービスを提供する株式会社ラクスが提供しているメール共有管理システムです。2002年にサービスを開始し、14年連続売上シェアNo.1で8,000社超に利用されています。
対応状況を業務内容ごとに合わせ柔軟にカスタマイズすることができたり、メール送信前の承認フローを組み込むことができます。その他、セキュリティ機能や連携できるサービスも豊富にあります。
メールディーラーは、複数ECモールに出店している企業や比較的売り上げ規模の大きなECショップさまにオススメのツールです。お客さまごとに専属のサポートがつくなど充実したサポートも得られるため、自社の業務内容に沿った運用設定が柔軟にできます。
機能
・誤送信チェック機能、承認チェック機能、添付ファイル自動暗号化など多彩な機能
・メール・LINE・電話窓口・WEB接客チャットに対応
・楽天あんしんメルアドや受注・在庫管理システムなどの外部ツールとの連携も多く、API連携も利用可能
価格
料金プランは①セキュリティに特化したプラン ②最低限の機能が揃ったプランの2種類があり、それぞれユーザー数・保存容量の違いで「スタンダード」「プロ」が用意されています。
①セキュリティに特化した「プロ」プランでは、初期費用10万円、月額の利用料金は23.5万円からとなり、最低契約期間も6ヶ月が必要です。
さらにメールボックスを追加する場合は1個あたり2万円、ユーザー数は10ユーザーごとに1万円のオプション料金などがかかります。
使いやすさ
対応状況はもちろん、使用容量なども可視化されており、一目でさまざまな情報を確認できます。機能面では、拡張性が高く自由にメールの振り分けなどを行える反面、細かい機能が多いため、使いこなすまでに時間がかかる可能性があります。ですが導入後のサポート体制には定評があり、慣れるまで安心して使うことができます。
リレーション(Re:lation)|株式会社インゲージ
Re:lationは、大阪に本社がある株式会社インゲージが提供するメール共有システムです。 2014年にサービスの提供を開始し、5,000社を超える企業に導入されています。
メール、LINE、Twitter、チャット、電話などさまざまなチャネルからのお問い合わせを一括管理することができ、顧客管理、オペレータ教育、分析・改善までをワンステップで行えるのが特徴です。
売上規模が大きく、メールだけでなく、twitterやLINEなども問い合わせチャネルとして活用している企業にオススメのツールです。
機能
・対応漏れのアラート機能、スヌーズ機能
・自動返信、AIによるテンプレートのレコメンド機能
・メール・電話・twitter・LINE・チャットなどの複数チャネルに対応
・CTI(IP電話)、カートシステム・受注管理システム、ビジネスチャットなどとの連携
価格
料金は「ライト」「スタンダード」「エンタープライズ」プランの3つが用意されています。
「スタンダード」プランは初期費用5万円、月額料金は34,800円からで、管理できる受信箱は3つ・ユーザー数は10名までになります。ユーザーを1名追加するごとに追加料金が1,280円、容量は10GBごとに2,000円かかります。
また、チャネルの追加や、AIレコメンドなどの機能、セキュリティ機能などはオプション料金となる機能が多くあるため注意が必要です。
使いやすさ
グッドデザイン賞を受賞しており、実際のサービス画面もGmailに近いため、直感的に迷わず使えるUIです。また、iOSのみですがスマホアプリ版がリリースされており、デザインや操作性もモバイル仕様になっているため、出先でもサクサク使うことができます。また、転送設定もGmailの場合はワンステップで完了するため、スムーズな導入が可能です。
画面デザイン
gmailのようなデザインになっています。サイドバーにステータスが表示されていて、メールの進捗管理がしやすい画面です。
一方、受信箱ごとに画面を切り替える必要があるので、複数メールの管理は少しストレスがあります。メール本文の確認も画面遷移が必要で、一目で必要な情報を見ることができません。
多言語対応・API連携に強い海外メール共有・管理システム3選
Zendesk|株式会社Zendesk
Zendeskはアメリカに本社を置き、200,000社の導入実績のあるカスタマーサポート・サービスを効率的に行うことができるサービスです。Zendeskは主に2つのパッケージがあり、カスタマーサービス用の『Zendesk for Service』と営業支援CRM用の『Zendesk for Sales』に分かれています。
Zendeskは問い合わせに関する包括的なサポート力が特徴です。メールはもちろん、SNSのメッセージやチャットも集約した状態で管理できます。メールへの自動返信機能、担当者の自動割り当てなど、自動化に強みがあり、FAQシステムの構築や、アプリ連携など豊富なAPIによってカスタマイズが柔軟なことも特徴的です。海外発のサービスのため、一部のサポートコンテンツが英語表記のみなど、やや利用にハードルが高いという課題があります。
機能
・問い合わせ内容を自動で判別し、最適なスキルを持った担当者に自動で振り分ける「スキルルーティング」(Suite Professional以上のプラン)
・問い合わせの振り分けやボットによる定型返答の送信などの自動化に優れる
・電話・メール・チャット・SNSなど、複数チャネルに対応
・SalesforceなどのCRMや、Slack・Microsoft Teamsなどのビジネスチャットなど、海外製ツールとの連携
価格
Zendeskは機能別に大きく3種類のプランを展開しており、①問い合わせ管理に必要な機能をまとめた「Support」、②カスタマーサービス向けの「Suit」、③営業向けの「Sell」の3種類があります。これらそれぞれにユーザー規模や機能の豊富さレベルでさらに「Team」「Growth」「Professional」「Enterprise」の順でプランが分かれています。
いずれのプランも初期費用や最低契約期間はなく、月額料金は1ユーザーあたり19ドル〜215ドルと幅広い料金体系となっています。また、スタートアップ企業の場合、特定のプログラムの対象となれば6ヶ月無料で使うことができます。
使いやすさ
操作画面は必要最小限の情報だけが表示されるため非常にスッキリしており、実績のあるサービスなだけあり画面遷移などもスムーズなため、全体的に使いやすいサービスです。ですが海外発のサービスで、「チケット」や「リクエスト」といった人によっては馴染みのない用語・概念があります。
画面デザイン
Zendeskの画面は3つにわかれており、以下のような構成になっています。
■左側…チケットのプロパティ
(※Zendeskでは、問い合わせを「チケット」という単位で扱います)
■中央…会話の内容
■右側…その他の連携やアプリ情報
導入のステップは非常に簡略化されており、メールアドレスと電話番号を入力するだけで簡単に使い始めることができます。
14日間の無料トライアルでは全ての機能を試すことができます。
Freshdesk(フレッシュデスク)|Freshworks株式会社
Freshdesk(フレッシュデスク)は、アメリカのカリフォルニアに本社を構え、全世界15万以上の企業に愛用されている人気ヘルプデスク・問い合わせ管理クラウドです。
Freshdesk最大の魅力は、豊富な機能と柔軟な料金体系です。マルチチャネルに対応可能な問い合わせ管理に加え、FAQサイトの構築や、顧客同士で意見を交換できるコミュニティフォーラムを作成できるなど、カスタマーサポートに関する機能が充実しています。また、TwitterやFacebookを彷彿とさせるシンプルで馴染みあるUIが特徴的です。しかし、海外サービスなのでサービス利用開始時や利用方法がわからない場合のサポートが英語のみというハードルがあります。
機能
・問い合わせへの回答に期限を設ける「SLA」(サービス品質保証)機能
・自動振り分けの他、過去の対応履歴を学習し分類や優先付けの自動提案が可能なプレミアムAI「フレディ」を搭載
・電話・メール・チャット・SNSなど、複数チャネルに対応
・海外製の多くのCRM(Salesforce、Hubspot、ZohoCRMなど)やビジネスチャット(Microsoft Teams、Slackなど)と連携
価格
Freshdeskには、標準的な機能を備えた「Support Desk」と、それにコンタクトセンター向けの機能などを全て加えた「Omnichannel」という2種類のプランがあり、それぞれ1ユーザーあたり月額15ドル〜99ドルで「Growth」「Pro」「Enterprise」の3段階の有料プランがあります。
「Support Desk」には、最大10ユーザーまで登録可能な完全無料プラン「Free」も展開されています。
使いやすさ
多機能でありながら画面デザインはシンプルであり、直感的に操作することができます。また拡張性が高く、自動振り分けの「AND/OR」条件などの組み合わせを柔軟に設定できるなど、高い自由度で使うことができます。一方で、「チケット」という概念で問い合わせを管理し、一般的なメールソフトとは操作感が異なるため、慣れるまでに時間がかかる可能性があります。
使い始めるまでのステップは、メアドや電話番号を入力する方法の他、Googleアカウントを連携させるだけでもサインアップできるため、導入後使い始めるまでの流れも非常にスムーズです。
画面デザイン
Freshdeskの操作画面では、問い合わせ内容や対応の優先度、顧客チャネルの種類などを一目で把握できます。案件は難易度や担当者のスキルに応じて、自動で割り当てられます。
各種機能を利用する際、画面を切り替える必要はありません。ただし、デフォルトが英語表記となっているため、初期設定を終えたあとに必ず日本語表記への切り替えが必要です。
21日間の無料トライアルが用意されています。
Service Cloud|Salesforce
Service Cloudは、アメリカのサン・フランシスコに本社を構えるセールスフォース・ドットコムが提供する、コールセンター・カスタマーサポート向けのクラウドサービスです。
Service Cloudは、コールセンターまたはリモートで働くサービス担当者が顧客からの問い合わせに迅速かつ適切に対応できるよう、メールを含むお問い合わせの管理、ライブチャット、ナレッジベースなどを提供するサービスです。
さまざまなカスタマーサービスを指向している顧客に対応できるよう、多様な機能をとりそろえています。
また、CRM(顧客関係管理)システムとしての機能を持ち合わせており、CRM上の顧客情報をメール画面でスムーズに参照したり、ワンクリックでメール作成画面を開いたりすることが可能です。
機能
・問い合わせへの対応画面を開いたまま、顧客情報や対応履歴を詳細に表示可能
・メールの返信、項目の更新、タスクの割り当てなどのワークフローは自動化可能
・電話・メール・チャット・SNSなど、複数チャネルに対応
・Salesforceの各種サービスと連携
価格
月額1ユーザーあたり3,000円の「Essential」から36,000円の「Unlimited」まで4段階のプランを展開しています。初期費用はなく、店舗販売員用のモバイル版など、追加オプションは豊富です。原則1年単位での契約ですが、一部月単位で利用可能となっています。
多機能なプランは価格が比較的高いため、導入時には見合うリターンがあるのか、本当に必要な機能かどうかを意識するのが良いでしょう。
使いやすさ
基本的にはUIはわかりやすく、どこに何があるのかが一目でわかるようになっていますが、細かい機能を使うには多少複雑な操作が必要となるようです。
14日間の無料トライアルがあります。
その他のおすすめメール共有システム6選比較
メールワイズ(Mailwise)|サイボウズ株式会社
メールワイズは、クラウドベースのグループウェアや業務改善サービスを提供するサイボウズ株式会社が提供しているサービスです。サイボウズ社内用として開発していたシステムを外販する形でサービスを開始しています。国内で最も古い2000年から提供されている老舗サービスで、13,000社以上の企業に導入されています。
メールワイズは、1ユーザー月額500円〜という価格で利用でき、kintoneなど他サイボウズ製品と併せて利用しやすいというのが特徴です。既にサイボウズ製品を利用されているという方や、メール共有システムを試しに導入してみたいという方におすすめです。
機能
・メールだけでなく、電話や訪問履歴を残すことができる
・サイボウズ社が提供している「kintone」との連携が可能
料金
「スタンダードコース」と「プレミアムコース」の2つが用意されています。
「スタンダードコース」は1ユーザー月500円で利用でき、登録できるメールアプリケーションは1個です。「プレミアムコース」は1ユーザー月1,500円で利用でき、メールアプリケーションを20個まで登録することができます。
初期費用・最低契約期間はなく、セキュリティ機能と保存容量(10GBごとに1,000円)が有料オプションとなっています。
使いやすさ
UIはシンプルで直感的に操作できるので、他のメールソフトからメールワイズに移行してもすぐに運用を開始できます。また、メールへの対応状況の切り替えがしやすく、緊急度などの色分けの色も豊富なので、一目見ただけで対応しないといけないメールとそうでないメールの見分けがつきます。
画面デザイン
メールワイズのデザインは、旧来の使い慣れた(古い)メーラーのような印象です。メールアドレスの表示を切り替える際には、メール画面上部のメールアプリケーションを選択する必要があり、画面の切り変わりが発生します。
また、メールのステータスはサイドバーとラベルで表示されており、すぐに対応しなくてはいけないメールがわかりずらい印象です。また、メールの本文やコメントは詳細をクリックしてから確認する必要があり、パッと見た画面では判断ができない可能性がありそうです。
問いマネ|クロスセル株式会社
問いマネは、「クロスセル株式会社」さまが提供する、2005年にリリースされたメール共有・管理に特化したサービスです。月額2,840円(税抜)という低価格で選ばれており、2,510社の導入実績があります。利用者の半数以上がネット通販企業です。
機能
・未対応メールの警告機能や、ログイン画面にスタッフ向けのメッセージを強制表示させる伝言機能あり
・メールの自動振り分けや、フォームからの問い合わせへの自動返信機能
・「楽天あんしんメルアドサービス」に対応しているため、楽天市場でショップを運営するユーザーに対応。複数のネットショップのメール一元管理にも対応
価格
月額料金は、10ユーザーまでで月額3,124円(税込)の「スタンダードサーバープラン」と、30ユーザーまでで月額5,500円(税込)の「アドバンスサーバープラン」の2種類となっています。別途で初期費用が11,000円かかり、6ヶ月の最低契約期間が必要であるものの、1ユーザーあたり約312円という圧倒的低価格で提供されています。一定以上の容量追加やメールボックス追加にオプション料金が別途で発生します。
使いやすさ
圧倒的低価格である分、UIや画面デザインは昔ながらですが、メールの送受信やステータス管理などの基本的な操作は初見でも迷わずに行うことができます。
画面デザイン
問いマネの操作画面は、情報がコンパクトに詰まった印象を与えるデザインです。メールの件名にアイコンを合わせると、メールを開かなくても本文の一部を把握できます。ただし、チャット機能がないため、担当者同士が相談しながら案件の割り当てを決められません。
また、余白が全体的に少なく、やや見にくい印象です。案件内容と対応状況を紐づけるのには、一定の時間が必要になります。
7日間の無料お試しが可能です。
WEBCAS mailcenter|株式会社エイジア
WEBCAS mailcenterは、1995年に創業の「株式会社エイジア 」さまが提供しているサービスです。「メール配信システム」や「顧客管理システム」などがあるマーケティングコミュニケーションシステム「WEBCAS」シリーズのひとつとして展開されていて、「WEBCAS」シリーズは9,000社以上に導入されています。
「WEBCAS」シリーズの顧客管理システムとの連携など、既に「WEBCAS」シリーズをお使いのお客さまが導入を検討されるさいにはオススメといえそうです!
機能
・最大3段階の承認機能、受信メールの経過時間色分け表示機能
・メールの自動振り分けやテンプレート機能
・WEBCAS他製品との連携、外部の顧客DBやECと連携可能(※SaaS・導入型のみ)、「楽天あんしんメルアドサービス」に対応
価格
月額課金の「クラウドサービス」と、自社環境にサーバーごと導入する「パッケージ導入版」を選択可能。
「クラウドサービス」の場合、低コストタイプの「ASP型」は初期費用3万円〜、月額費用5,000円〜、最低1ヶ月からの契約となっています。大規模利用やシステム連携が可能な「SaaS型」も提供されています。
「パッケージ導入版」の場合、ライセンス費用350万円〜+別途保守費用となります。
使いやすさ
Outlookなど使い慣れたメールソフトそっくりの操作性で、誰でもすぐに使い始めることができます。また、「受信時から12時間以上経過したメールはオレンジ色に、24時間以上経過したメールは赤色」など、受信リストのメールの背景色を5段階で自由に設定できるため、早期に対応すべきメールを直感的に認識することができます。
画面デザイン
WEBCASは、昔ながらのメーラーのようなデザインです。サイドバーにグループがステータスと共に表示されていてグループをクリックすると、担当者や詳細ステータス(送信済み、編集中等)、件名が表示される仕様です。
メール本文は一通ずつクリックし、別画面への切り替わりが発生します。メールについているコメントも画面遷移をしなければ見ることができず、一目で必要な情報を見ることができません。
有効期間は翌月末までの無料トライアル環境(デモ環境)があります。
mi-Mail(エムアイ・メール)|未創システム株式会社
mi-Mailは、2004年に創業の「未創システム株式会社」さまが提供しているサービスです。さまざまなシステム開発を提供している企業さまならではの、大企業でも安心して導入できるシステムです。
エムアイ・メールは、業界最大クラス300万件のメール保存数を実現しており、バックアップ体制や自社内サーバーで運用するオンプレミス型への対応も可能です。そのため、大規模コールセンターなど高頻度でのサービス利用や、高いセキュリティ要件などを満たす必要がある企業におすすめです。
機能
・対応期限設定機能、参照・承認の細かな権限設定機能
・関連メールの自動紐付け、添付ファイルの自動ZIP暗号化
・メール・電話・FAXに対応
価格
「クラウドプラン」(2種)と、オーダーメイド可能な「パッケージプラン」(1種)があります。いずれのプランも、mi_Mailの全機能を利用可能です。
「クラウドプラン」には、共有サーバーだが低コストな「スタンダードプラン」(初期費用24,800円、最適6ヶ月〜、月額9,800円〜、5ユーザーまで)と、専用サーバーで快適な運用が可能な「仮想サーバープラン」(初期費用50,000円、最低1年〜、月額66,800円〜、ユーザー数無制限)の2種類があります。
パッケージプランは要お見積りとなります。
使いやすさ
一般的に使用されているメールソフトの画面をベースに設計されているため、新人スタッフでも直感的に操作可能です。また、最大1,000万件のメール保存容量と高度な処理能力を兼ね備えており、快適な動作環境となっています。他メール共有ソフトからの乗り換えもスムーズに行えます。
20日間無料のお試しがあります。
Grp Mail(グループメール) by キー・ポイント株式会社
Grp Mailは、1997年創業の「キー・ポイント株式会社」さまが提供している、メール共有・管理に特化したサービスです。月額2,200円(税込み)から利用可能で、情報漏洩やメール誤送信の対策が可能です。
機能
・新人権限設定、送信前二重チェック、放置メール警告機能、禁止ワード機能
・営業時間外の自動返信機能、自動振り分けフィルタ機能、メール作成自動保存機能
・楽天あんしんメルアドサービスに対応
価格
初期費用22,000円、月額2,200円(5ユーザー・1アドレス)をベースに、追加1アドレスごとに2,200円、1ユーザーごとに440円と必要な分だけを追加可能です。ウイルスチェック(3,300円)などのオプションも提供されています。最低契約期間は 1年間となっています。
使いやすさ
マニュアル不要のシンプルな操作画面で、直感的な操作が可能です。また、送信メールと受信メールを同一画面で時系列順に表示できるため、一目で対応履歴を確認できます。サポート体制も整っており、定着まで安心して導入することができます。
30日間の無料お試しが可能です。
▼メール共有システムの選び方でお悩みの方は、サービス選定のポイントをわかりやすく解説した「メール共有システムの選び方ガイド」をダウンロードしてください。
おすすめのメール共有システム徹底比較!11選まとめ
この記事では、複数人でのメール対応を効率化するメール共有システムについて11個のサービスを比較紹介させていただきました。
メール共有システムはサービスごとに特徴があるため、自社での活用イメージを明確にしていただき、最も自社に適したサービスをご検討いただくことが重要です。
yaritoriは、多くのお客さまに「使いやすさ」で選ばれているメール共有システムです。7日間無料でお試しできますので、是非この機会にお試しいただけると幸いです。